20 1月
11世紀に、自家でとった獲物を町で振(ふり)売り(担(にない)売り)をしたのが原型である。
専業化は13世紀からで、都市においては魚棚(うおだな)や魚座で店売りが行われた。
市(いち)では振売りのほか、魚を商う露天の店もみられるようになった。
近世の17世紀、魚屋は城下町や在町に店を構え、魚市場(江戸の魚河岸(うおがし)、大坂の雑喉場(ざこば)など)で仕入れた魚貝類を店売り、または担売りした。
担売りとは、盤台や籠(かご)を天秤棒(てんびんぼう)で担って呼び声をあげて売り歩くことをいう。
魚問屋には、肴(さかな)問屋と塩干し魚問屋があり、彼らは船便のよい地域に集まり、魚市場を運営した。
一方、漁師の妻は夫の漁獲物を近在の町村で売り歩いたが、これは現在も同じ。
魚貝類の流通システムは、仕出(しだし)屋を兼ねる魚屋が現れたほかは、19世紀後半から近代に至るまで基本的に変わりはない。
24 12月
オコゼ類の総称であるが、一般にオコゼとよばれているのはオニオコゼのことである。
オコゼ類の頭は一般に凹凸が激しく、顔つきがよくないので、名は「醜い」という古語に由来するといわれている。
オコゼ類はメバル類やカサゴ類と近縁で、背びれが頭部の直後から始まる仲間と、目の上から始まる仲間に大別される。
体に鱗(うろこ)がないオニオコゼ、ダルマオコゼ、ヒメオコゼ、オニダルマオコゼなどを含むオニオコゼ科と、体が細かい多数の棘(とげ)で覆われているダンゴオコゼ、ワタゲダンゴオコゼなどを含むダンゴオコゼ科に分けられる。
体に多数の細かい棘をもつイボオコゼ、アブオコゼ、カゴシマオコゼなどが属するイボオコゼ科と、体に棘がないハオコゼ、ハチオコゼ、ヤマヒメなどが属するハオコゼ科に分けられる。
いずれも本州中部以南に分布し、砂地、岩礁、藻場(もば)、サンゴ礁などに生息する。
体は側扁(そくへん)して細長いもの、高い卵形のもの、やや縦扁したものまで変化に富む。一般にこの類は背びれの棘が強大で、付け根に毒腺(どくせん)をもつものが多く、刺されると激しい痛みに襲われる。
オニオコゼを除いて、食用とされているものはほとんどないが、姿が奇異なので水族館では人気がありよく飼育されている。
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